海外医学部出身者が日本の医師免許が取得するまで

Timeline

Premed.infoオリジナルの予備試験対策タイムラインです。あなたの学習計画にお役立てください。
なお、本タイムラインはあくまで標準的な目安であり、個人の状況により時期や内容は異なります。個別の詳細なプランニングをご希望の方は、1対1オンライン相談をご利用ください。

受 受 験 申 請受 験 申 請書類の 準 備

日本で医師として働く第一歩は、書類の準備です。実はこの段階が最も煩雑で時間を要します。
特に卒業から年月が経っている場合、母校からの成績証明書やカリキュラム証明書(時間数証明)を取り寄せるのに多大な労力がかかることがあります(出願書類のテンプレートを参照してください)。
余裕を持って準備を始めてください。

出願願願

書類が全て揃っていればいつでも提出可能ですが、締切期限にご注意ください。特に「申し込み申請」は年に1回のみに行受付されますので注意が必要です。詳細な期限については、次のステップをご確認ください。

ルで申し込み申請を提出

3月締切分・7月締切分に関わらず、必ず令和8年2月27日までに「医師国家試験受験資格認定申込みシート」を記入し、厚労省指定のアドレス(shikennintei@mhlw.go.jp)へ送信してください。
この送信を忘れると、今年度の受験資格認定申請ができなくなる可能性があるため、厳守してください。

Fファイルを事前に確認

期限:令和8年3月13日 (または7月15日)
本申請の前に、認定担当による書類の形式確認が行われます。診断書を除く全ての申請書類をPDF化し、認定担当アドレスへ送信してください。
形式確認には時間を要し、修正を求められる場合もあるため、期限(3月分は03/13、7月分は07/15)に遅れないよう注意してください。

に行き,対面で書類を提出

期限:令和8年3月31日 (または7月31日)
メールでのPDF確認完了後、紙媒体の原本書類を厚生労働省(中央合同庁舎5号館20階)の窓口へ持参します。
代理申請は不可で、本人のみ提出可能です。事前に「チェックリスト」で不備がないか最終確認の上、提出してください。

よる受験資格認定審査

厚生労働省による書類審査は、年2回の締切後に一括して実施されます。そのため、提出時期によっては結果通知までに時間を要します。
受験資格が得られるかどうかが確定しないまま、並行して勉強を進めざるを得ないというのが実情です。結果を待つ間も、学習を止めることなく進めていきます。

調査試験申請

いわゆる「認定ルート」です。一発合格すれば予備試験を経ずに国試受験資格を得られる最短ルートですが、不合格の場合は毎年の書類審査からやり直しとなります。
国試までの準備期間も短くなるため、極めて高い臨床能力と基礎学力が求められる「狭き門」です。確実性を求めるなら予備試験ルートが推奨されます。

日本語診療能力調

日本語を用いて診察するために十分な能力を有しているか否かを調査します。具体的には、現病歴の聴取、身体所見等の情報収集、検査・治療計画の策定、診断書の作成などについて、日本の医学校を卒業した者と同等の能力があるかを測るOSCE形式の実地試験です。

家試験受験資格認定

この認定により、医師国家試験の受験資格が得られます。しかし、ここが多くの受験生のボトルネックとなるポイントです。合格から国試本番まで数ヶ月しかなく、勉強時間が不足しがちです。また、初期研修病院のマッチング時期も過ぎているため、マッチングしていなければ人気病院にマッチングできない可能性も高まります。

日本語診療能力調査にストレートで合格し認定を受けた場合は、予備試験ルートで必要とされる1年間の実地修練が免除されます。このため、予備試験ルートと比較して約1年早く医師国家試験の受験が可能です。

試験受験資格認定

5年制医学部出身の卒業生にとって日本の医師免許取得に向けた、最も確実で一般的なルートです。
書類審査に合格して「予備試験受験資格」を得た後、予備試験(1部・2部)に合格し、1年以上の実地修練を経ることで、医師国家試験の受験資格が得られます。

不許可

書類が基準を満たしていれば通常は許可されますが、ご自身の経歴(医学部ではなく専門学校卒、中医学・看護・検査技師専攻など)や、履修時間が厚労省の基準に満たない場合は、不許可となる可能性があります。

再度

書類の不備等で不許可となった場合でも、内容を修正して再申請が可能です。ただし、申請時には過去の申請回数を申告する必要があります。

不合格の場合、翌年改めて「日本語診療能力調査」の申請からやり直す必要があります。また翌年は日本語診療能力調査ルートではなく、より確実な「予備試験認定ルート」へ変更して申請することも可能です。(書類審査の結果により翌年の受験資格が100%保証されるわけではありません。)

1部試験出願

例年5月中旬が出願期間です(その年の詳細はGW頃に発表)。
海外在住で日本にいない場合でも、代理人による郵送・受取が可能です(Premed.info会員様向けの代理サポートもございます)。

第1部予備試験

例年6月上旬に実施されます。

1部試験合格発表

例年7月下旬発表。合格者には成績通知書と「第一部試験合格証書」が送付されます。

残念ながら不合格の場合、翌年改めて予備試験受験資格認定書および必要書類を揃え、第1部試験から出願し直す必要があります。

2部試験出願

例年8月中旬が出願期間です。予備試験受験資格認定書および必要書類を揃えて、第2部試験(筆記)の出願を行います。

第2部予備試験(筆記)

例年9月下旬に実施されます。

2部試験(筆記)表表発

例年10月下旬発表。合格者には合格証書に加え、続く第2部実地試験の案内が送付されます。

不合格の場合、翌年改めて第2部試験(筆記)から出願可能です(第1部は免除されます)。手続きは同じく8月中旬に行います。

第2部予備試予備備試験(実地)

例年11月上旬実施。別途出願は不要です。筆記試験合格時に通知された日時・会場へ向かってください。受験票は筆記試験のものを使用します。

予備試験験合合格表

例年11月下旬発表。合格者には合格証書と、実地修練に関する案内や届出書が送付されます。Premed.infoは、ここまでの道のりを全力でサポートします。

実地試験で不合格だった場合、翌年の第2部筆記試験は免除されます。ただし、出願手続きの時期は筆記試験と同じ8月中旬です。時期を逃さないよう十分注意してください。

実地修練を申し込む

12月頃。受入先は「一般公募」または「大学のコネクション」で探します。日本の大学院生は教授推薦等で自校に残ることが多いですが、それ以外の方は公募病院を探すことになります。公募は枠が少なく狭き門であり、私立病院の場合は高額な受講料が必要な場合もあります。

1年間の実地修練

臨床診療(主に大学附属病院等)と、公衆衛生(主に保健所で約2週間)を含む1年間のプログラムです。通常は年度始めの4月1日開始ですが、病院によっては1月開始の場合もあります。

病院院見学

強く推奨】人気病院のマッチングを勝ち抜くには、事前の病院見学が必須です。病院の雰囲気を知るだけでなく、研修医の先輩からマッチング試験の過去問情報を得たり、顔を覚えてもらう重要な機会です。

初期研修マッ

例年6月〜10月頃。日本の医学生と同じ土俵で研修先を決定するシステムです。給与や研修内容は病院により大きく異なります。詳細は医師臨床研修マッチング協議会(https://www.jrmp.jp)を参照してください。

ッチング結

10月下旬。マッチング協議会のサイトで結果を確認します。マッチした病院から「仮契約書」が届きますが、これは国試に合格することが条件となります(不合格の場合は無効)。

医師国家試験出願

11月が出願期間です。マッチングの成否に関わらず出願が必要です。この時点では実地修練中であるため「実地修練終了見込書」を提出し、修練終了後に必ず正式な証明書を追送してください。これを忘れると国試の成績が無効になります。

医師国家試医師国家試験医師国家

2月上旬実施。人生を左右する重要な試験です。予備試験経由の受験生は十分な学習時間を確保していることが多く、合格率は日本の医学生と遜色ありません。実地修練終了見込で受験する場合、試験直前まで実習があるため体調管理に注意してください。

医師国家試験合格発表,医籍

3月中旬〜下旬。晴れて合格です!合格後は速やかにマッチング先の病院へ報告し、市役所に「医籍登録」を行います。この登録が完了して初めて法的に「医師」となります。未登録での医療行為は医師法違反ですのでご注意ください。

初期研修開始

いよいよ研修医生活のスタートです。
注意:実地修練中のビザ(留学など)では就労できません。必ず入職までに就労可能な在留資格への変更手続きを行ってください。これを怠ると不法就労となる恐れがあります。

以前は厚労省に電話予約後、直接書類を提出できましたが、最近は出願者が増え、不備も多いため、まずメールで審査を受けてから対面で提出するようになりました。

→ 予備試験出願書類
→ 受験資格認定手続き(令和8年)   

テンプレート:
📁 医師国家試験受験資格認定申込みシート

📁 履修科目・履修時間一覧表

📁 チェックリスト

他の書類は厚生労働省の指示に従って準備してください。

書類は厚生労働省が審査します。正確に準備すれば、普通は問題なく通ります。

📁 厚労省では実際に使われている
  チェックリスト

⚠️ 偽の書類(例えば、履修時間証明書)を出すとバレる可能性があります。最悪の場合、受験が禁じられることもあります。

予備試験の第1部試験は毎年6月にありますが、前年の秋から準備を始めると安心です。試験科目が多く、日本語の医学知識が必要だからです。
Premed.infoでは過去30年余りの問題と解説を提供し、Online問題演習も備え付けています。

第1部試験が終わったら、第2部筆記試験(2部試験)の準備を始めれば十分です。2部試験が終わってから、第2部実地試験3部試験の準備を始めても間に合います。

第2部実地試験(3部試験)は面接試験で、医学知識だけでなく日本語での会話力も求められます。

3部試験に合格すると予備試験が全部終了し、希望する病院での実地修練(実習)が申し込めます。実習期間は11か月で、病院によって開始時期は異なります。私の病院では4月1日から翌年3月1日まででした。

実地修練受け入れ可能な病院リスト
→実地修練の受け入れ実績のある病院

実習中には、来年春からの初期研修をする病院を決める必要があります。医学部6年生と同じように「マッチング」に参加して病院見学や試験を受け、マッチングシステムで病院をマッチします。

実習中に国試も受験できます。申込時には「実地修練修了見込み証明書」を提出すればよく、実習終了を待つ必要はありません。合格発表前には「実地修練修了証明書」を追加提出する必要があります。

3月中旬に国試の合否通知が届き、合格していればすぐにマッチングした病院に連絡し、厚生労働局で医籍登録を申請します。これが完了すると医師として働けます。

4月1日から初期研修が始まり、日本で医師としての生活がスタートします!

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